外来種料理 新潟の釣り

【ウシガエルの食べ方】その辺のドブ川のウシガエルを実際に食べて分かった、失敗しない料理法。

人気が高まっている、”ジビエ系”

認知度は比較的高く、皆さんも一度は耳にしたことがある名前だと思います。実際に鳴き声を聞いたことや姿を見たことある方も一定数いるかと。

近年のジビエブームで、ウシガエルを食べる動画や記事なんかが増えましたが、まだまだハードルが高く感じる方が多いのが現実。

そこで今回は、ガチのドブ川で釣ったウシガエルを実際に釣って食べて見た感想や食味、失敗しない料理方法などを書いていこうかと思います。

(この記事は僕が高校生の時に書いたものを修正、加筆したものです。)

ウシガエルという生き物

このウシガエルですが、1918年にアメリカ、ルイジアナ州ニューオリンズから輸入されたとされ、言わずと知れた「外来種」です。

食用として輸入されたとあって比較的食味は良いとされていますが、果たしてどうなることか……。

[余談ですが、アメリカザリガニは食用ではなく、ウシガエルの餌として輸入されたとされています]

ウシガエルを捕獲するまで。

今回はウシガエルを釣りで捕獲しようかと思います。

というのも、実際に普段から釣りをしている川でウシガエルを見かけたことがあり、ルアー(疑似餌)に食いついてくる事もあったので釣りが一番手っ取り早いと思いました。

ちなみに使うのはこちらのルアー。

埼玉県の中古釣具店で購入した、ブラックバスや雷魚を釣るためのフロッグと呼ばれるルアー。

実際に雷魚を釣る際に使用する物と全く同じなのです。

ということで、実際にウシガエルを目撃したことのあるドブ川に足を運びました。

こんな感じのポイント。草が生い茂ってていい感じですが、完全にドブ川です。油が浮いていたり、水がオレンジ色だったりと、お世辞にも綺麗とは言えないレベルです。

ここまで汚い場所のウシガエルを食べる事ができれば、大抵の場所のウシガエルは美味しく調理する事ができると思います。

さて、ウシガエルを釣ることに。

ウシガエルがルアーにアタックしてきたのは大抵岸際だった記憶があったので、とりあえず岸ギリギリにルアーを投げ続けることに。

釣りを開始して、なんだかんだで5分ほど。

着水したルアーを”チョンチョン”と動かしてしばらく止めていると、早々に後ろから何やら黒い影がルアーを追ってきた。

どうみても魚の動き方じゃない、ウシガエルだ。

ルアーに違和感を持たれないように、動かすのを少し抑えめにする。

その間もウシガエルはゆーっくりルアーに近づいてくる。

そしてルアーをもう一度、ちょんっと動かした時……..

……………………..バシュン!!!!!

食った!!!!

ウシガエルがルアーを捕食したのだ。

よくみると手を使いルアーを口の中に押し込んでいる(ちょっと可愛い)

竿を煽りウシガエルを引っ張る。

足元まで引き寄せたウシガエルの顎にグリップを通す。

ウシガエルゲットだぜ

手には重量感と共にカエルがぶら下がっていた。

このお腹の模様は賛否両論。若干気持ち悪い気もするけど。

ウシガエルを持ち帰る。

さて、釣ったウシガエルは自転車に括り付けて持ち帰ることに。(この時はまだ高校生で、車の免許も持っていなかった)

とりあえずウシガエルを締めなければ。

(ウシガエルの生きたままの移動は法律で禁止されているので、必ず捕獲した場所で殺さなければならないのだ。)

心が痛むがカエルの足を持ち、一思いに岩に叩きつけた。

実際に自分の手でウシガエルの命を奪うと”美味しく頂かなければ”という強い使命感が生まれる。

そして僕は手持ちの釣り糸を使いウシガエルを自転車に結びつけたのだった。

帰路は車からの目線が痛かった。

失敗しない料理方法、”唐揚げ”

さて、そんなこんなで持ち帰ったウシガエルだが調理方法は最初から”唐揚げ”と決めてある。

何でもかんでも、揚げてしまえば大体美味しく食べることが出来るだろうな、という無粋な固定概念(経験に基づく)が出来上がっていたのです。

とりあえずウシガエルを捌いてみる。

個人的には背中のこの模様は結構好きです。グロい、気持ち悪いの声も聞きますが、実際に近くで見ると綺麗な柄です。

とりあえずウシガエルの下処理をしていきます。

まずは足を切り落として足の皮を剥いでいく。

捌いてる途中のグロテスクな写真は割愛。

そして姿を現した太ももの肉。こうやって見るとウシガエルは非常に綺麗な身に見える。釣った場所はあまり綺麗な所ではないけどあまり関係ないのかな?普通に美味しそうな見た目で味が気になる。

胃袋からヒシの実(忍者が足止めに使うトゲトゲした実)が出て来た。
こんな危険な物を意図的に食べてるのかな?複数個出てきたのですが、意味がわからない。
手の身。意外と指が長いのが分かる。

では本題の唐揚げに入ろう。今回は市販の唐揚げ粉を使って揚げてみる。

粉をケチった為に量が足り無かった気がする。

鍋に油を注いでウシガエルを投入。ちなみに油の温度は180度くらい。

美味しそうな揚げ物の音がジュワーっと聞こえる。この音だけ聞いてもカエルを揚げているとは誰も思うまい。いい感じに色が付いて来たところで鍋から上げて余計な油を落とす。

揚がったウシガエルの足を見ると

「えぇ…なんか美味しそう………」と思ってしまいました。

いざ実食

さて、とても美味しそうに揚がったウシガエル。めちゃくちゃいい匂いがするがどこから食ってみようか。

とりあえず身の多そうな太ももの裏側?に喰らいついてみる。

…………………

…………..

………

うまい!!!!全然普通に美味しい!!!!

ウシガエ自体の身は淡白だが、揚げ物ということもあり程良いボリューム感。臭みなども感じられず、よく鳥肉に例えられるのも納得。

あのウシガエルがこんなに美味しくなるとは。これが料理の力か!

ウシガエル料理、まとめ

今回は実際にウシガエルをを捕獲して食べました。

失敗しない料理方法の筆頭である唐揚げをチョイスしましたが、感想としては「普通に美味しい!」と言った感じでした。

しかし調理の方法次第ではカエルのパサつきが目立つかもしれません。今回は唐揚げにしたのでパサつきを感じなかったのでは?と思います。なので、もし食べるのであれば断然唐揚げをお勧めします。

あとは思ってたよりも食べる部位が少ないと感じたので、「がっつり食べたい!」という方は2、3匹のウシガエルをまとめて料理することをオススメします。

味の方は文句無しに非常に美味しくいただけましたので、興味ある方は一度挑戦して見てください!

川上 克利

幼少期から近所のドブを徘徊し、魚の多様性に魅せられました。
趣味的に当サイトMONOSを管理運営。
獅子型のA型、好きな飲み物はドクペとルートビア。

コンタクト、お問い合わせ、メッセージは各SNSのDMや当サイトお問い合わせフォームよりお願い致します!

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