好みが分かれる魚、雷魚
皆さんは「雷魚」という魚をご存知ですか?
カムルチー「Channa argus」は1923年に大陸から持ち込まれた外来魚とされています。(諸説あり)
最大で1メートルにもなる魚で、そのゲーム性から根強い人気を持つゲームフィッシュです。
日本には他にもタイワンドジョウやコウタイなどの雷魚族が生息していますが、最も身近な雷魚が”カムルチー”かなと思います。
そんな雷魚ですが、そのビジュアルから「気持ち悪い」と嫌われる事が多く、好き嫌いが非常に分かれる魚でもあります。
今回はそんな雷魚の魅力について、書いて行きたいと思います。
雷魚の釣り方
近年主流になっているのが「フロッグ」と呼ばれるルアーを使った釣りです。
何と言っても水面を切り裂くド派手なバイトが魅力的です。
このルアーで水面を引いてくると
バフォン!!!!!!
と雷魚がルアーにアタックしてくるという寸法です。この雷魚釣りには専門の道具が数多く出ており、個人的にはそちらを使った方が良いかと思います。
正直、ロッドやリールなんかは何でもいいんじゃね?と思っていますが、ラインだけはちゃんと選んだ方が良いでしょう。
雷魚も水草のない場所でヒットすれば4lbラインでも問題なく取り込めるのですが、ウィードの絡んだ場所で掛けるとPEラインの3号でも切られるのです。
そう言ったカバーエリアなんかで釣りをする際は最低でもPEの6号以上を使用するのが良いと思います。(理想は8号以上ですが、6号でも切れたことは無いです。)
バス釣り中スピナーベイトに食ってきた70cmくらいの雷魚。確か12lbラインでしたが、オープンウォーターだったから問題なく取り込めました。(流石に抜きあげるのは怖かったですが)
雷魚釣りのポイントの探し方
雷魚を釣るためのポイントの探し方も簡単に紹介していきたいと思います。
雷魚は比較的流れの弱い場所や、止水域を好む魚です。
流れの無い、こんな感じの浅瀬でぼーっとしているのを見かけることが多いです。
また、水草の生えているエリアなんかは雷魚釣りにおいて一級ポイントとされています。
このようなポイントでは、水草の上をルアーを引いてきて雷魚を狙います。
水草を割ってルアーにアタックしてくるので、かなりエキサイティングな釣りができますが、このような場所が近くになくても、こんな感じの用水路にも雷魚はたくさん泳いでいます。
三面護岸された都会の用水路ですが、ここにも沢山の雷魚が泳いでいます。
たまに気持ち悪いくらいのフナの大群を見かけますが、そのような魚を食べながら生活しているようです。
見つけられていないだけで、都会の水路にもあんなに大きい雷魚が泳いでいるのです。
雷魚は夜釣りで釣れる?
しばしば聞かれるこの疑問。雷魚は夜行性の魚では無いとされていますが、結論から言うと、釣れます。
個人的に夜に狙って釣ることはありませんが普通に釣れます。信濃川なんかで夜にシーバスなんかを釣っていると結構な頻度で釣れます。
信濃川のシーバス。夜にシャローの水面直下を巻いてくると雷魚が釣れる事が度々あります。
さらには餌釣りで釣れることも。
オフセットフックに鳥のもも肉?をつけてナマズを釣ろうとしてたら雷魚が餌釣りで釣れた事があります。
信濃川に限らず、地元新潟は雷魚が非常に多いのです。
信濃川以外にも有名な雷魚ポイントが新潟には数多く存在しているので、新潟生まれの新潟育ちの自分が雷魚釣りに引き込まれるのは必然だったのかもしれないなと……。
雷魚は気持ち悪い?
そんな雷魚ですが、個人的にはとてもかっこいい魚だと思います。
雷魚は顔つきも個体によって全然違うのでそこも楽しみの一つです。
スネークヘッドというだけあって、どことなく爬虫類に近い雰囲気を感じるような気もします。水中で泳いでいる姿は蛇そのものです。
雷魚の尾びれのアップ。
これは40cmくらいの雷魚の口ですが、よく見て見ると
小型ながら結構しっかりした歯が生えているのです。
正直これは気持ち悪いと言う方の気持ちも分からなくは無いですが、個人的にはやっぱり好きです。
この歯で噛まれてデスロールされてしまうと指がボロボロになります。(ぞれで病院行った方も知ってます。)
結構危険なのでここは気をつけましょう。
繰り返しになりますが、この雷魚という魚は最大で1メートルにもなります。
この見た目でそこまで大きくなると考えるとなんだかゾクゾクしませんか?
結構どこにでもいる魚ですので、近所の川や用水路、池なんかでみることができるかもしれません。見えていないだけで足元にこんなに大きな魚が泳いでいるって、ロマンがありますよね?
雷魚に興味のある方は是非とも生でこの魚を見てください。