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外来魚天国となってしまった日本
釣りをしない方の耳にも馴染んだ言葉”外来魚”
個人的にはそこまで好きな言葉ではないのですが、意味合いは非常に伝わりやすいかなとも。
要は「外から来た魚」という事。
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外国からなんらかの理由で日本に持ち込まれ、そのまま定着していった魚が、数多く日本の水辺を泳いでいるのです。
今回は、そんな外来魚について「実際に僕が日本で釣った魚達」について書いていきたいと思います。
はじめに断っておきたいのですが、僕は「外来魚=悪」として悪者扱いするのがとっても嫌です。
こんな記事を書く気なったのも、いろんな方に彼らの存在をもっと知ってほしいからなのです。
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異国に連れてこられてしまった不遇な奴らですが、めちゃくちゃに魅力的なんです……。
かっこいい魚、大きな魚、、。そんな彼らに憧れて2年くらい日本中をうろうろしました。
在来魚とか外来魚とか抜きにして、僕みたいな男の子は大好きだと思います!!!
かっこいいもんは、しょうがないのです。
日本で実際に釣り上げた”巨大外”来魚達
前置きが長くなりすぎてもあれなので、早速紹介していきたいと思います。
アリゲーターガー
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個人的に国内にいる外来魚で一番好きな種。
巨体に牙。凶悪な顔つきですが、意外と臆病なのです。しかしながらかっこいい、そしてデカイ。
関東の河川や関西地方にちょこちょこ生息しており、近年では狙って釣る方法も確立しつつあります。
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関西地方で釣り上げた個体。個体数自体は関西の方が比較的多いような気がします。サイズは関東の方が大きくなる印象で、関東河川では170弱の個体まで釣っています。
ビジュアルはめちゃくちゃに好み。古代魚のフォルムに牙、こんなん、カッコ良すぎますよね。
アオウオ
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利根川や一部の小規模河川に生息しているアオウオ。
中国四大家魚の一つであり、もっとも巨大化する魚でもあります。ちょこちょこ公園の池なんかに放流されることもある様で、一時期の日比谷公園の巨大魚騒動はこの種が原因でもあります笑
貝類を主食としていて、釣り上げる方法もタニシを用いた物が一般的です。
ソウギョ
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この種も1メートルを超えてくる大型の淡水魚です。アオウオと同じく中国四大家魚で、比較的美味とされています。
ソウギョ(草魚)の名前の通り、草食で日本では水草や水面に垂れているアシなんかを食べています。
全国的に分布を広めており僕の地元新潟でも釣る事ができました。(写真の魚は神奈川)
ハクレン
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ハクレンは荒川や霞ヶ浦で増えている外来魚です。この魚も中国四大家魚。
狙って釣ることも難しくなく、最近では専門に狙っている釣り人も目にします。
植物性プランクトンを好むようで、釣り餌はマッシュポテトやグルテンなんかが使用されます。
コクレン
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ハクレンに近いような見た目をしていますが、ハクレンと違って国内では幻の魚とされています。中国やアメリカでは比較的簡単に釣る事ができる様ですが、日本では条件が悪いのか?アオウオよりも難しいとされている魚です。
2023年に日本で釣る事ができたのですが、ハクレンの比ではないほど難しかったです。
特徴は長い胸鰭と大きな頭。
よく見るとハクレンとは雰囲気が全然違うんですけど、伝わりますかね……。
草魚(アルビノ)
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TVロケの最中、偶然見つけた魚で中々釣る事ができずに苦労しました。目立つ色合いだからか?警戒心が高く、中々食わせる事ができなかったのです。
結構しつこく狙い続け、真冬の水辺に立ち続けて釣捕、かなり嬉しかった1匹です。
先ほどのソウギョ(ノーマル)を品種改良してできた種の様ですが、一部の河川ではこの魚が数匹で固まって泳いでいると言う異様な光景を見る事ができます。
にしても、綺麗じゃないですか?
雷魚
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現段階では外来魚とされているライギョ。一部では在来魚説が浮上している様ですが、果たして……。
僕の地元である新潟にもかなりの数が生息しており、淡水魚釣りにハマるきっかけとなった魚でもあります。
雷魚という名前から、「触ると感電する魚?」なんて言われる事があるのですが、全くそんなことは無いので安心してください。
それよりも凶悪なのは歯(もはや牙?)ですね。
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顎の力も国内の淡水魚ではトップクラスに強く、指を噛まれようもんなら出血は免れないかなと。
大型になるので釣り物としてはかなり面白く、暇さえあれば遊んでもらっています。
釣り方やらなんやら書いてみた記事もあるので、よろしければどうぞ。
鯉も外来魚なのか?
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時々議題に上がる、「鯉は外来魚なのか」問題。
偉い先生方曰く、琵琶湖の一部に生息している鯉を除いて、他はほとんどが外来の鯉だそうです。
時々公園の池に泳いでいるあの鯉も実は外来魚らしい、なんとも複雑ですね。
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普通の川で釣りをしていると、極々たまに錦鯉に遭遇する事があります。(琵琶湖でも見たことあるな……。)
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これは自然に発生したわけではなく、どこかで買われていた魚が逃がされたor逃がされた魚が交配したんだろうなと思っています。
実際釣りをしてて、足元にこんなの泳いでたらびっくりしませんか?
近年増えているアメリカナマズという魚
ここ数年で爆発的に増えているのがアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)という魚。
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流石に危機感を覚えるスピードで増えており、餌釣りをすれば5分足らずでこんなのが釣れるなんてことも増えてきました。
味はかなり良く、フライなんかにすると絶品なのですが、いかんせん大気すぎるので消費には困ってしまう模様。
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最大で80センチを超えてくるので、引き味も抜群。
霞ヶ浦周辺の釣具屋さんでは、フォトダービーを開催するなど有効活用方法が模索されているところです。僕が今住んでいる関西圏ではすでに生息が確認されている様子。地元では釣れなかったけど、そのうち釣れるようになるのかなあ……。
小さな?外来魚達
巨大なものばかりでなく、ある程度小さな外来魚についてもおまけ程度に書いていきたいと思います。
やっぱり外来魚といえば最初に思いつくのは”ブラックバス”では無いでしょうか?
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ゲームフィッシングの対象魚としてトップクラスに人気のある魚。僕は釣ったことないのですが、最大で70センチを超えることもあるそうです。
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個人的には食材としてもかなり優秀だと思っていて、水の綺麗な場所で釣ったブラックバスはちょこちょこ持って帰って唐揚げにして食べています。
駆除だとかなんだとかいうつもりではなく、単に食べたいから持って帰っているだけです笑
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食用ではタウナギなんかもかなり良い様で。
この魚(?)は僕が住んでいる地域ではかなりの数生息しており、関西地方であれば意外と広く分布している様です。
写真のタウナギは南米で釣った物なのですが、日本のタウナギと見た目はほとんど変わりませんので、写真を使いました。(日本で釣ったタウナギは小さくてピンボケが激しいのです……。)
南米のタウナギは日本のタウナギに比べてかなり大型で、80センチクラスにもなるらしいです。やっぱり種類が違うんですかね?
もっと小さな外来魚といえば、ティラピアなんかのシクリッド系やブルーギル、グッピーなんかですかね?
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この辺は沖縄のドブ川で釣った物です。
流石にこの辺の種になると本州では越冬が難しいのか?
グッピーも温排水が絡んでいる場所でしか、本州では見た事がありません。普通のティラピアの生息数も名古屋や関西地方に比べて沖縄は圧倒的。
そもそもフィールドポテンシャルが桁違いなのでなんともいえませんが、沖縄は魚にとって天国なんでしょうね。
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沖縄名物オオウナギ
世界には、まだまだ大きな魚が泳いでいる
脱線しつつ、こんな感じで外来魚をメインに書いてみました。まだまだ書ききれない魚もいるのですが、お腹いっぱいです。
こうやって書いてみると本当にたくさんの種類の外来魚がいるんだなあと、自分でも驚いてしまいます。
「日本だって、意外と大きい魚いるじゃん!」なんて思っても、世界にはまだまだ大きな魚が泳いでいる訳で。
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日本にいれば外来魚呼ばわりされる魚だって、本来の生息地がある。
連れて来たのは人間。殺すのだって人間都合。
駆除についてどうこういうつもりもないですし、やれ在来種保護だなんて叫ぶつもりもない。
でも、外来魚だからって嫌いにならないであげてほしいのです。
だって、こんなにかっこいいんだもん!!!
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