雷魚という魚。
皆さんは雷魚という魚を知っていますか?

雷魚(ライギョ)は大陸原産の外来魚とされている魚(諸説あり)ですが最大で1mにもなる大型の肉食魚です。
日本に生息するのは”カムルチー”と”タイワンドジョウ”の2種類の雷魚がメインになりますが、沖縄などの一部地域では”コウタイ”と呼ばれる種類の雷魚も生息しているとされています。
英名は”Snakehead”で、その名の通り蛇のような頭と模様を持つ魚です。

釣りのターゲットとして人気の魚?
雷魚は釣りのターゲットとして一定の人気のある魚です。
フロッグというルアーを使用したゲームフィッシングの対象魚として長年親しまれてきました。

この一見変わった形のルアーを、水草の上を引いてきて雷魚を釣るのです。

こんな感じの場所の水草の上をチョンチョンと引いてくると、水面を割って雷魚がアタックしてきます。
このエキサイティングな釣りが根強い人気を誇る理由なのです。
雷魚の鋭い歯
雷魚にはかなり鋭い歯が生えています。

普段口を閉じていると分からないのですが、口を開けさせてもらうと強い殺意を感じる歯が生えています。

別種になりますが、タライロンという雷魚にかなり近いタイプの歯を持った魚。
なんというか、太く、強固な?印象を受けます。
太刀魚やミズウオのような、「カットするための歯」とは違うタイプです。

参考までに、ミズウオという深海魚の歯の写真を。
どちらかというと、細くて鋭利な印象を受けませんか?
これは比較的噛む力が弱い魚に多いタイプの歯なのですが、噛まれると普通に怪我はします。
しかしながら絆創膏を貼っておけば1週間ほどで治る程度。
それに比べ、雷魚のようなタイプは顎の力が非常に強く、あの図太い歯(もはや牙)をグッと突き刺してきます。
そして一度噛まれるとなかなか話してくれない印象です。筆者の知人に雷魚をつって針を外そうとして噛まれた方がいるのですが、その際雷魚が派手に暴れて傷口がかなり酷いことになったそうです。その方は医療機関を受診し、特に大事になならなかったのですが話を聞いてゾッとしました。
雷魚を触ったことのない方はあまりイメージできないかもしれませんが、雷魚の顎の力は想像よりもかなり強いです。むやみやたらに手を突っ込むのはやめておくのが賢明かと思います。
ちなみにですが、雷魚に簡単に口を開けさせる方法を紹介したいと思います。
フィッシュグリップ(できればボガグリップが好ましい)で吊るすと、パカっと口を開けてくれるのが雷魚です。

リリース前提の釣りになるかと思うので、本来は顎に負担をかけるこの持ち方はよくないのですが、奥に飲まれた際やリリースに手間取って魚の体力を落とす心配のある時はぜひ試してみてください。
雷魚にフィッシュグリップを使う際ですが、折ってしまう歯を最小限に抑える為、できる限り正面からハメてあげてください。回転機能の無いフィッシュグリップを使う際は手首を柔らかく使うと、釣り人も雷魚もダメージを最小限に抑えることができますよ!

慣れると素手でいけます!
雷魚は最大で何センチになるの?
タイトルでも書いた通り、雷魚は最大で1mを超えるとされています。
地域の個体群や血統にもかなり左右されるのですが、カムルチーの大型個体であればそのくらいのサイズになるかな?と思います。

日本に生息している雷魚の仲間で、最も大型になるのがこの”カムルチー”という種類の雷魚です。
ちなみに雷魚の仲間は世界中に生息しているのですが、このカムルチーはその中でも比較的大型の部類に入るのかな?と思います。

こちらはインドネシアの雷魚。日本の熱帯魚ショップではフラワートーマンの仲間として売られている種類になります。
この種は大きくなっても60センチほど。カムルチーから見れば可愛いものです。

筆者の場合、地元が新潟で雷魚がかなり多く生息する地域だったので、小学生の頃から近所で雷魚を釣っていました。
中学生の時に最大92センチの雷魚を釣った事があって、その時は本当に嬉しかったのを覚えています。
この歳になっても相変わらず時間を見つけては雷魚釣りに行きます。
そんな中で、1年に1回くらい規格外に大きな雷魚を目撃するのですが、いまだにつれたことはありません。
いつか、もっと魚釣りが上手になったら釣ってみたい”新潟の主”です。
雷魚(スネークヘッド)の名前の由来
雷魚は英明でスネークヘッドと呼ばれるようなのですが、由来について書いていきたいと思います。
おそらく、由来はこの頭。

蛇のような頭を持った魚だから”スネークヘッド”って、そのままですね。
実際に泳いでいる姿もヘビのようで、体をくねらせながら進みます。

浅瀬で休む雷魚の写真(どれか分かりますか?)
水中にいるのを見つけた時はこんな感じなのですが、いやはや。ヘビみたいに長いですよね。
模様がクッキリ出た個体だと、さらにヘビっぽさが増します。

爬虫類とか好きな方であれば結構グッとくるビジュアルしてる魚です。逆に爬虫類なんかが苦手な釣り人だと、この雷魚という魚に強い嫌悪感を抱く方もいるようで、度々釣れた雷魚が触れなくて困っている場面に遭遇します。
観賞魚として飼っている方がいる程に魅力的なのですが、好みがはっきりと分かれるスネークヘッドです……。
雷魚という魚まとめ
今回は筆者が個人的に思い入れのある雷魚という魚について書いてみました。
小学生の頃から、1メートルにもなる鋭い歯を持った魚と触れ合える環境だったので、自然と生き物が好きになっていきました。
ヘビのような模様を持った大型淡水魚「雷魚」
この記事を読んでくださっている方の中には、釣りをする方が一定数いらっしゃると思いますが、興味のある方は是非とも挑戦してみてほしい魚の一つです。
意外と身近に、案外どこにでもいる魚です。
強めの道具と太い釣り糸があれば釣りのターゲットとしても比較的狙いやすいかと思います。

興味のある方、何かわからない事があればお気軽にお問い合わせください!